埼玉県の不動産売買市場について、2025年との比較を踏まえて整理しました。
2026年9月時点では、埼玉県の不動産市場は全体として「緩やかな上昇基調」が続いています。ただし、すべての物件が同じように上がっているわけではなく、エリアや物件種別による二極化が進んでいます。
【土地】
2026年の埼玉県の住宅地は前年比+1.6%、商業地は+3.3%となっており、2025年より上昇幅がやや拡大しています。特に駅近や交通利便性の高いエリアでは比較的強い動きが続いています。
【中古マンション】
比較的堅調です。2026年8月の埼玉県中古マンション成約価格は約3,041万円で、前年同月比+4.0%。成約件数も+5.4%となっており、「価格だけが上がって売れなくなっている」という状況ではありません。
【中古戸建】
マンションほどの強さはなく、価格の伸びは鈍化しています。2026年8月の成約価格は約2,573万円で、前年同月比-2.6%でした。築年数や駅距離、土地条件などによる選別が強くなっています。
今後については、土地価格や中古マンションは比較的底堅く推移する可能性があります。一方で、金利上昇や住宅価格の高騰によって購入者の予算が限られるため、「良い物件は売れるが、価格設定が高すぎる物件は売れにくい」という傾向がさらに強まると考えられます。
特に今後は、埼玉県全体の平均を見るよりも、
・駅からの距離
・都心へのアクセス
・築年数
・土地の形状や道路条件
・周辺の人口や世帯数
などによって、価格差が広がっていく可能性があります。
まとめると、現在の埼玉県市場は「全面的な価格上昇」ではなく、「需要のあるエリア・物件に価格上昇が集中している市場」と見るのが適切だと思います。
今後の売買を考える場合は、県全体の相場だけでなく、対象エリアの実際の成約事例を確認することが重要です。